<ダニ>
ツツガムシ(ツツガムシによってオリエンティア・ツツガムシ菌が媒介される)
<症状>
初期症状は風邪やインフルエンザに似ています。後に38℃以上の発熱がおこり、全身に発疹や紅斑ができます。刺された跡が赤く腫れ、真ん中が黒色になっているのが、ツツガムシ病の特徴です。早期に適した治療を受ければ軽い症状で済みますが、遅れると症状が重くなり、死に至る場合もあるので注意が必要です。
<対策>
レジャーなどで山林や植物の多い場所に行く際は、肌を守るような服装をすることが予防となります。刺されたら直ぐに病院に行きましょう。ツツガムシに刺されない事が一番の対策です。
<ダニ>
マダニ(マダニを通してダニ媒介性脳炎であるフラビウイルスが感染する)
<症状>
主なものとして、「ロシア春夏脳炎」と「中央ヨーロッパ脳炎」があります。「ロシア春夏脳炎」では、頭痛、発熱、悪心、嘔吐などの症状が出た後に、脳炎へと発展します。後遺症が残ったり、最悪の場合死に至る事もある恐ろしい病気です(致死率20~30%)。「中央ヨーロッパ脳炎」では、数日間インフルエンザのような症状になり、脳炎に発展します。後に痙攣やめまいなどがおこります。ロシア春夏脳炎よりは比較的症状が軽いですが、こちらも死に至る場合があるので、甘く見ないことです(致死率1~5%)。
<対策>
マダニが活動する7月から10月の間に森林などに入らないようにするか、長袖長ズボンに手袋などで肌を守るような服装を心掛けるようにしましょう。